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子どもの不登校や自死が問題になっている現代社会では、学力だけでなく、心を豊かに育む教育が必要だと思います。道徳教育はもちろん、学ぶ意欲をかき立てるための探究学習、自然とふれあう体験活動、他者との違いを受け入れるインクルーシブ教育、社会の当事者は自分であるという主権者教育、などにも力を注ぐべきだと考えます。
そしてそのための教育材料が鹿児島には沢山あります。地域愛を育むことで、将来的に鹿児島に戻ってこようと考える子どもも増えると思います。同時に鹿児島に戻りたいという人が働ける環境をつくっていくこともわれわれ大人の責任だと考えています。
そのためにもまずは大人がイキイキと輝いて、その姿を子どもたちに見せることが最高のキャリア教育に繋がると思っています。
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家庭教育は子育ての根本でありとても大切です。ですが一方で、家庭だけに責任があると考える風潮には疑問を感じています。核家族化や人間関係の希薄化により相談できる大人が周囲にいなくて、子育ての悩みを抱えこんでいる家庭も沢山あります。以前の日本には当たり前にあった、子どもは地域の宝だと考えて、地域の大人がみんなで子どもを見守る社会をつくっていくことが必要だと考えます。
家庭と学校と地域が責任を押しつけ合うのではなく、それぞれにできることを行動する大人が増えて支え合える社会を目指します。
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社会の最終的な目的は、そこに暮らす人が、価値観や生き方、家庭事情などは異なったとしても、できるだけ多くの人が幸福感・充足感を感じて生きていくことだと思っています。そのためには「自分は誰かの役にたっている」という実感が大切だと考えます。誰でも得意なことと苦手なことがあります。自分の得意なことを活かして、誰か他の人の苦手なことを助けて喜んでもらえる。そんな場を増やす取り組みが必要だと感じています。
私は様々な社会の課題を解決するためのポイントは「地域人材の発掘&活用」だと思っています。地域に、自分以外の誰かのために少しでも行動する人が増えることで、本人の人生も輝き、感謝にあふれた社会をつくることができると信じています。
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社会は公助・共助・自助のバランスが大切です。ですから公助だけでは救えない部分を、民間の活動やボランティアで共助として支えている方が沢山いらっしゃいます。私も町内会やPTAの現場で活動してきたので、その皆さんのご苦労がよくわかるつもりです。そしてそれは同時に、もしその活動が立ちゆかなくなれば、困る人たちが沢山いるということでもあります。
であるならば、そのように現場で頑張っている人たち任せにするのではなく、その活動が維持・継続していけるように行政が支えながら、周囲も応援していくことが必要だと考えています。
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心安らかな毎日をすごすためには、不安を無くすことはできなくても、小さくすることが大切だと思います。今は何不自由なく暮らしていたとしても「職を失ったら…」「身体が不自由になったら…」という不安は誰にでもつきまといます。自然災害も多い日本ですから実際にそのような不安が現実になった時、その地域に暮らす人同士が支え合い助け合える社会に私は暮らしたいと思いますし、子ども達にはそんな社会を残したいと思います。
そのためにはお互いの信頼関係が必要ですが、一朝一夕にできるものではありません。人間関係を面倒くさいと排除するばかりではなく、楽しみながら人と人が繋がることができる社会を目指します。また同じ趣味嗜好の人同士は、年代や性別を超えて楽しみながら繋ることができます。心豊かに生きるためにも文化・芸術・伝統・スポーツと触れあえる環境を大切にしたいと思います。
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